かっこよすぎないわかりやすい研究発表スライド 6つのポイント

大学院生の授業でも、研究発表でも、会社のプレゼンでも絶対つくらなければならないのがスライドだ。

スライドを発表する場にはいくつか種類がある。

  1. 聴衆がある程度の専門知識をもち興味関心を持って聞く場(TED・Apple WWDC・授業など)
  2. 聴衆はある程度の専門知識をもつが、自分にそれほど興味関心を持っていない場(授業での学生発表・学会発表・場合によっては授業も含む)
  3. 聴衆の専門知識レベルはバラバラで、それほど興味をひかれなければ寝てしまうような場(一般講演)

1.に関しては、それなりのプレゼンする力をもった人が発表する場所で、大半の学生がまずぶち当たるのは2か3だ。

かっこいいだけで許されるのは1までだ。

2や3の場でかっこよさを優先しすぎてわかりやすさを欠いてしまうのはもったいない。

ということで今回は2と3について、知っておいたほうが得する(成績とか評判とかで)方法をあつかう。

 

一番簡単な方法

スライドデザインのすんばらしい本がある。

この本のよいところは3つ

  • Keynote使用者もパワポ使用者も全く戸惑うことなくよめる。
  • スライド作成で基本的なことに気づかせてくれる。
  • ダメな例とイイ例の比較が行われている。

この本を読んだ後、多くのスライドを見たり作ったりした中で自分なりに、「これ守れなければスライドなんてゴミ!」って思ったことが6つあるので、ひとつずつ紹介する。

1.重要なことは文字と図で

私がよくやるゴミスライドとして、「図しかなくて口頭説明」というのがある。

さきほどあげたTEDやWWDCの場ならおそらく問題はない。

でも話す相手はほとんどが、自分に興味なんてもってない人間だ。

大体下を向きながら、時々ちょっと気になること話してたらスライドを見て、ふ〜んってなりながら下を向く。

そのスライドを見た時に、図しかのっていなければ「あれ〜なんていってたっけ」となって考えている間に別の話に話題がうつってしまっている、なんて時がある。

例えてみると

グラフだけのスライド

グラフだけのスライド

このグラフを見せながら「このグラフからiPhoooneの使いやすさがNo.1になりました!」と言われても、重要なところもわからずぼんやり聞いてる人には

「No.1?え? あ、 使いやすさ あ、iPhoooneが」と戸惑っている間に次のスライドに進んでしまう。

もしかしたら、話を聞いてくれる取っ掛かりになったかもしれないのに!

重要なことは文字で。

重要なことは文字で。

口頭だけでなく、スライドにも表記すれば「何!?iPhoooneがNo.1!?なんだなんだおもしろそうだな」なんて簡単にはいかないかもしれないが、

ぼんやり聞いてても自分の話にスムーズに入り込めて、興味をもってくれるかもしれない。

 

2.レイアウトは守っといたほうがいい

レイアウト気にするのなんてデザインかじった神経質なやつだけだ!と思うし気持ちもわからんでもないんだけど、一度決めたレイアウト原則は守っておいたほうがいい。

image.003

1枚目のスライド:自己紹介

 

 

image.004

2枚目のスライド:研究紹介 リストの行頭文字,マージンが異なる・タイトル,ページ数の書式,位置が異なる

 

例えばこの2つのスライドが連続して出てきた時、きっと聴衆の目線は、自分が読むべき場所を探して、大きく移動しなくてはいけないだろう。

 

混乱を招くことは、その時間だけ話を聞いていないということ。そこで聞く気を失わせないようにするちょっとしたやさしさも大切だ。

 

ちなみにこの問題はマスタースライドの使い方を覚えれば何も怖くない。


3.強調(プライオリティ)は1or2つの要素でつける

文字や図を装飾する要素は、PowerPointでもKeynoteでも数多く存在する。

文字で要素をあげてみるとフォントの種類を変えたり、太文字にしたり、色付き文字にしたり、下線をひいたり、フォントサイズをかえたり

などがある。

どれも、要素にプライオリティをつけて強調する場合には効果的だが、この要素をふんだんにスライドに盛り込むと、どこが重要なのか全くわからなくなる。

とりあえずふんだんに盛り込んでふんだんに文章を使う。

とりあえずふんだんに盛り込んでふんだんに文章を使う。

だけど、残念なことに一つのスライドで言えることは、せいぜい一つだけである。

情報を欲張って一つのスライドにのせようとしないで、しぼってしぼってシンプルにする勇気も大切だ。ヨ。

4.ページにあるべき要素

ふたつああればなんでもいいとおもう。

タイトルとページ数

これについては賛否両論あるだろうが、自分としては

・タイトル(サブタイトル):今何の話をしているのか、ということを伝えるため

・ページ数:あとで質問したい人がさっとメモって覚えることができるための優しさ。

この2つあればもうなんでもいいんじゃないかと思っている。

5.難しい図はいらない

世界の中でもかなり複雑と言われる日本の路線図。

世界の中でもかなり複雑と言われる日本の路線図。

DBの研究発表や、企業の研究発表を見てると、たくさんのノードとエッジがのったスライドや、

なんとなく色でグループわけされつつもたくさんの文字とイラストでゴチャァとしているスライドをよくみる。

繰り返すけど、一つのスライドで言えることはひとつだけだ。

もし上の路線図がスライドででてきたとして、わかることは「複雑だ」ということ だけしかないだろう。

 

複雑さというものを伝えたいのであればまだしも、その図が表す意味を何か一つ伝えたいのであれば、

図とは別に言いたいことを一文スライドに添えるべきじゃないだろうか。

もしくは、アニメーションの機能をふんだんに使って、重要な部分をズームアップして1つずつ説明していったほうがよい。

 

図は、言葉で言いにくいことをわかりやすく伝えるためのもの。

文章で伝えたほうが早いなら、諦めて文章をかこう。(不安なら捕捉スライドとして用意しておけばいい)

 

6.アニメーションは効果的?

アニメーションがあるスライドを見ると「かっこいい!」という人と「スティーブ・ジョブズの真似でもしてんのか」っていう人がいる。ちなみにこの二つは相反しない。

タイミングとスピードに気をつけて、且つ操作慣れしていないと難しいけれど、私は好きなのでバシバシ使う。

タイトルを表示した後にも使ったりする。

一箇所だけ着目させたいのであれば色だけでなくアニメーションを使うという手も。

もちろん説明をするときに効果的になる部分もある、ただ、たくさんオブジェクトが動くとこんがらがってしまう時もある。

なので、一回客観的にスライドを見て、「うざいな」って思った時は思い切って削除していくクセをつけるとよい。

 

おわり

授業の小さな発表であっても、ちょっとこだわってみると、もしかしたらいつもとは違う発表ができるかもしれない。

わかりやすい発表をすれば、質疑応答も見当外れな質問が減って、有意義で楽しくなる。

そうするうちに発表することも楽しいな〜と思えてくる。

その楽しさの発見に、この記事が少しでも役に立てば、うれしいです。

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